品格が表れるナプキン

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3水曜は、さまざまな場面のマナーについて「フィニッシングスクール インフィニ」(福岡市)副校長の三浦由加里さん(45)にお助けいただきます。

 実りの秋、おいしい物を食べに出掛ける機会も増えるのではないでしょうか。会食で大切なのは、相手に不快な思いをさせない過不足ないマナー。今回はフランス料理など西洋料理店での作法をお伝えしましょう。

 ◆まず席に着く前に

 まず、大きな荷物やコートを持って席に着くのは不作法です。クロークや受付に預けましょう。女性は、小ぶりのハンドバッグのみ席に持参します。

 西洋ではレディーファーストが基本です。席に案内される時は、女性が男性よりも前を歩き、眺めのいい席や奥の席に座ります。

 椅子に左側から腰掛け、テーブルとおなかはこぶし二つ分開けます。後ろにもたれ掛からず、ハンドバッグは背中と背もたれの間に置きます。

 西洋料理はお酒などと共に楽しむのが主流なので、お酒を飲まない場合はソフトドリンクを注文した方がすてきです。フォーマルな席の乾杯は、グラスを目の高さに上げ、相手と目を合わせてにっこりとほほ笑む、これで結構です。向かいや両隣の方とほほ笑み合いましょう。

 自分の料理が来ても、同席者全員に料理が行き渡るまで待ちます。1人だけ先に食べ終わったり、いつまでも食べていたりするのはマナー違反。特に西洋料理では一斉にサービスされることが多いので、周囲の方とスピードを合わせます。

 ◆取るタイミングは

 ナプキンの使い方に品格が表れる、といわれることもありますよ。皿に置かれたナプキンを取るタイミングは、飲み物が提供された時です。半分に折って、折り目を手前に膝にかけます。

 西洋料理はオイルやバターなどを使用していることも多く、口元が汚れたらナプキンで押さえます。そうすると飲み物のグラスの縁を汚さずにすみます。ナプキンが用意されているのに、自分のハンカチを使うと「このナプキンは汚れているので使えません」と拒否する行為なのでご注意ください。

 中座する場合は、軽くたたんで椅子の背もたれか、座席の上に置きます。退席するときも軽くたたみ、テーブルの左側に置きます。

 ◆ナイフとフォーク

 基本的に、ナイフとフォークの両方を使っていただきます。フォークだけを使うのは幼稚な食べ方とされています。利き手にかかわらず、ナイフは右手、フォークは左手で取ります。フォークやナイフが複数あるときは、外側から使いましょう。食事中にフォークやナイフを落としてしまったら、店の方に拾ってもらい、新しい物を持ってきてもらいます。これは、自分で拾うと他人の足元をのぞくような失礼な行為にあたるとされているためです。

 ナイフやフォークを置く場合は、皿の上に「ハ」の字に、ナイフの刃は内側を向けます。食べ終わったらそろえて置きます。

 次回はスープやパン、パスタなどの食べ方をお伝えします。


※この記事は2017/10/18付の西日本新聞朝刊(生活面)に掲載されました。

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