台風6年ぶり九州上陸 大雨と強風、1人死亡

道路わきのコンクリート壁が壊れ、路面に破片や土砂が散乱した=4日午前10時ごろ、福岡県川崎町田原 拡大

道路わきのコンクリート壁が壊れ、路面に破片や土砂が散乱した=4日午前10時ごろ、福岡県川崎町田原

(共同)

 台風17号は4日午前3時ごろ、鹿児島県指宿市付近に上陸。九州南部を北東に縦断し、午前9時ごろ四国付近で温帯低気圧に変わった。九州への台風上陸は2007年8月以来、約6年ぶり。この影響で九州地方は一時、ほぼ全域が風速15メートル以上の強風域に入った。停滞した前線と重なって広い範囲で大雨となり、交通の乱れや土砂災害が発生した。

 鹿児島県指宿市の指宿港では、3日午後6時50分ごろ、台風の襲来に備えて漁船を係留しようと海に入った同市の漁業男性(76)が、溺れて死亡した。同県警指宿署によると、当時は波が1・5~2メートルあったという。

 福岡管区気象台によると、宮崎市赤江(宮崎空港)で4日未明、1時間の最大雨量が観測史上最大となる96・0ミリの猛烈な雨を記録。鹿児島県枕崎市では、28・5メートルの最大瞬間風速を観測した。

 福岡県川崎町田原では午前8時ごろ、町道沿いのコンクリートで固めた斜面が高さ5メートル、長さ20メートルにわたって崩落。斜面の上にある民家の庭の一部も崩れ、周辺の4世帯10人が自主避難した。

 宮崎県では少なくとも小中学校206校が臨時休校し、日南市とえびの市で民家各1棟が床下浸水。鹿児島県では40世帯47人が自主避難した。

 JR九州によると、九州新幹線は新八代-新水俣間で午前6時ごろから約1時間にわたり上下線で3本が運休するなどし約1500人に影響が出た。在来線も、大分県佐伯市の日豊線で倒木により送電線が切断され全線でダイヤが乱れ、肥薩線や日南線、篠栗線など九州南部を中心に運転見合わせや遅れが相次いだ。

 九州自動車道は、鹿児島-溝辺鹿児島空港インターチェンジ間などが一時通行止め。鹿児島空港と離島を結ぶ空の便が遅れ、大分県佐伯市と高知県宿毛市を結ぶフェリーも欠航した。

 九州電力によると、大分県日出町で、倒木が高圧線に接触し、2180世帯が停電。鹿児島市などでも1100世帯が停電した。


=2013/09/04付 西日本新聞夕刊=

PR

PR

注目のテーマ