チリ大統領、長崎で献花 「最後の被爆地になること願う」
来日中のチリのバチェレ大統領は24日、長崎市を初めて訪れ、平和祈念像の前や爆心地公園で献花し「長崎が最後の被爆地になることを願う」と強調した。原爆資料館や被爆遺構なども視察し、核の被害の実相に触れた。
黒い服に身を包んだバチェレ氏は、祈念像の前で白い花輪をささげた。資料館では、黒焦げになった遺体の写真などを見学。原爆の投下地点にいた人たちが一瞬で焼き尽くされたことを館長から聞かされると、苦しそうな表情を浮かべた。
多くの児童が原爆の犠牲になった市立城山小では、当時在籍していた被爆者の池田松義さん(80)らが、遺構として今も残る旧校舎を案内した。