安田純平さんの記者会見要旨

 ジャーナリストの安田純平さんの会見要旨は次の通り。

 私自身の行動で日本政府が当事者となり、大変申し訳ないと思っている。解放に向け尽力していただいた方々におわびするとともに感謝申し上げる。何が起こったのか、可能な限り説明するのが私の責任と思っている。

 イスラムに基づく地域社会が外部の人間から見て理解し得るものか探りたいというのが(シリア取材の)目的だった。2015年6月22日に案内をする人物から連絡が入り、シリア国境に近いトルコの町に向かった。

 (想定したのとは別の)2人組が「シリアに行こうか」と話をしてきた。聞いている話と全然違うと思ったが、そういうものなんだろうと思いシリア側に入った。そこで2人組の仲間に両腕をつかまれ、車に乗せられた。(案内に従って)別の方向に入ってしまったのは完全に私の凡ミスというか、自分でも考えられないようなミスだ。

 7月下旬に「日本政府に金を要求する」と言われ、この時点で正式に人質と告げられた。8月上旬に日本に送るから個人情報を書かされた。「日本政府が金を払う用意はあると言っている」という言い方もされた。

 12月末に日本側が連絡を絶ったと言われた。彼らの機嫌が悪くなり、トイレの行き帰りに尻を蹴られるなどした。最初に全ての荷物を奪われたがノートを渡され、日記を書いて良いと言われた。最後まで組織名は基本的に言われていない。

 18年10月22日、今から帰すとの連絡があった。翌23日朝に「トルコに行く」と言われて車に乗せられて移動し、トルコの入管施設に入れられた。

 (自己責任論を巡り)批判や検証をいただくのは当然と思っている。当事者である私からは言いづらいが、紛争地に行く以上は当然自己責任であると考えている。

 日本政府が救出するのは厳しい環境にある。だからこそ政府はシリアに退避勧告を出している。そういった場所にあえて入るのは相応の準備をし、何かあった場合に自分で引き受ける準備が必要だ。国として行政としてやるべきことをやっていただいたと解釈している。

 自分の身に起きることは自業自得だ。今後も(紛争地取材に)行くかは全くの白紙で分からない。現地の情報を取りに行く人は絶対に必要だ。紛争地があれば、起きていることを見るジャーナリストの存在は絶対に必要というのが私の考えだ。

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