【福岡コンフィデンシャル】自民分裂の舞台裏「あの時こう動いた」 記者が語る知事選

福岡県知事選で1回だけ開かれた公開討論会で握手する(左から)武内和久氏、小川洋氏、篠田清氏=3月20日 拡大

福岡県知事選で1回だけ開かれた公開討論会で握手する(左から)武内和久氏、小川洋氏、篠田清氏=3月20日

 7日投開票された知事選は、現職の小川洋氏(69)がいずれも無所属新人の武内和久氏(47)=自民推薦=と篠田清氏(70)=共産推薦=を大差で破り3選を果たした。全国的に注目された自民分裂選挙の舞台裏を担当記者たちが振り返った。

 -選挙の金看板、自民の「推薦」獲得を巡り、すさまじい駆け引きがあった。

 A まさに神経戦だった。昨年末、自民県連が推薦候補の公募に踏み切った際、小川氏は応じるか迷っていた。でも後ろ盾の山崎拓・元党副総裁の「公募は罠(わな)。落とされて、候補失格の烙(らく)印を押される」という助言を信じて応じなかった。そして、県連の頭越しに党本部に推薦願を出したよね。

 B 県連は公募の形を取ったけど、武内氏の選定は「出来レース」との印象は否めなかった。選定責任者の大家敏志参院議員は、小川氏の対抗馬擁立を主導した麻生太郎副総理兼財務相の側近だ。武内氏は候補に決まる前、麻生氏から直々に激励された。

 A 自民関係者は「武内氏が知事選に出ることは昨年夏にはほぼ決まっていた」と打ち明けたよ。武内氏には、ある議員から「知名度を上げるため、ぎりぎりまでコメンテーターとしてテレビに出続けろ」との助言があったそうだ。

 -党本部は1月末、武内氏の推薦を決めた。

 C 正直言って驚いた。1月上旬に党本部が実施した世論調査では小川氏が大差でリードしていたし、分裂を避けるため双方を推薦しないだろうというのが大方の予想だった。

 B 安倍晋三首相に直談判した麻生氏の執念は想像を超えた。「副総理辞任」まで持ち出すなんて。それを二階俊博幹事長も追認した。「選挙に勝つ」ことを最重視する二階氏とは思えなかったな。

 C 二階氏と微妙な関係にある麻生氏がごり押しして得た党本部推薦の候補が負ければ、麻生氏の政権内での影響力が低下するとの深謀遠慮が働いた、との見方もあるね。

→続きはYahoo!ニュース(有料)

PR

PR

注目のテーマ