映画の面白さ詰め込んだ

共同通信

 交通事故で視力を失った元警察官が、残された聴覚や触覚を頼りに誘拐事件の謎を追うサスペンス映画「見えない目撃者」(20日公開)。森淳一監督が「謎解き、アクション、人間ドラマ。映画の面白さを詰め込んだ」と見どころを語った。

 森監督は2002年デビュー。伊坂幸太郎原作の映画「重力ピエロ」など、緊張感あるサスペンスを多く手掛ける。

 今回は韓国のヒット作をリメークした。原作のスリリングな展開は生かしつつ、主人公がより積極的に犯人を追い掛けるストーリーへと脚本を練り直した。

 謎解きの面白さに加えて「職を断たれた主人公が、再び『誰かを助けたい』と動きだす過程を描きたかった」と話す。

 自分が運転する車の事故で失明し、弟まで死なせてしまった主人公なつめは、女優吉岡里帆が演じた。森監督は「役者として感情を表現する以前にやるべきことが山ほどある大変な役。よく挑戦してくれた」と話す。

 吉岡のわずかな瞳の動きが、カメラを通すと「見えている」ような印象を与えることもあり、役者の命ともいえる「目の演技」に制約がかかった状態。森監督は「1カットごとに悩みながら撮影した」と振り返る。

 ハードな撮影現場で、なつめの相棒となる盲導犬役のパルが唯一の癒やしだったという。ただし撮影中は“役作り”のため、吉岡以外が名前を呼ぶのも、触るのも禁止。「みんな触りたくてうずうずしていた。クランクアップの瞬間、一斉になでに行きました」

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