第29期女流王位戦五番勝負

里見香奈女流王位 対 渡部愛女流二段

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第3局 5月30日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」

木村、完璧指し回し 初タイトル 王位戦

友好紙 社会面

 「究極の矛と盾」の対決は、若き第一人者の攻めを受け止めた「受け師」に軍配が上がった。26日、東京都内で指し継がれた将棋の第60期王位戦7番勝負(西日本新聞社主催)の第7局。豊島将之王位(29)=名人=から初タイトルを奪取した木村一基九段(46)は、込み上げる思いを抑え「まあ、うれしいです」と控えめに言葉を紡いだ。

 木村の勝ちが近づく最終盤、控室の検討陣から「生涯の名局だ」との声が上がった。それほど、会心の指し回しだった。

 改めて振り駒が行われた最終局。先手の豊島は初手から69手まで、ほとんど時間を使わずに指し進め、研究の深さをうかがわせた。2日目、豊島は長考の末の封じ手、7四桂(71手目)から攻めに出た。対する木村は7二金(74手目)、5二飛(76手目)と受けの手で時間を稼ぎ、6九角(84手目)と踏み込んだ。

 攻めに転じた木村は3六金(92手目)などで畳み掛け、中盤で自陣に打った桂を跳ねる4五桂(102手目)が決め手となった。豊島の最後の反撃に対し、2二飛(110手目)の合駒で後手玉は詰まず、豊島が頭を下げて投了した。持ち時間各8時間のうち、残りは木村24分、豊島1分。

 立会人の塚田泰明九段は「木村新王位は完璧だった。攻防のバランスが良く、4五桂をとどめにした展開といい、代表局になるだろう。豊島前王位は歩切れがたたったのが誤算だったのでは」と振り返った。

   ◇    ◇

終盤にペース握れた 木村一基新王位の話

 封じ手辺りはちょっと押さえ込まれそうになり、失敗したかと思いました。ずっと難しい展開でしたが、終盤の4五桂(102手目)が感触のいい手でペースを握れたかなと。うまく指せたシリーズでした。

長考で悪手 実力不足 豊島将之前王位の話

 封じ手辺りで間違えた気がします。その7四桂(71手目)や6八玉(73手目)がおかしかったですかね。第2局からの3局は序盤がさえず、第6局と本局は長考して悪い手を指すなど、実力不足でした。

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