第29期女流王位戦五番勝負

里見香奈女流王位 対 渡部愛女流二段

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第3局 5月30日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」

【ひと】将棋の第60期王位戦で初タイトルを獲得した 木村一基(きむら・かずき)さん

友好紙 総合面

 「良い内容で勝てて良かった」。26日、東京都内で指し継がれた将棋の第60期王位戦7番勝負(西日本新聞社主催)の最終局に勝ち、悲願の初タイトルを獲得した。大盤解説会のファンの前で、すがすがしい表情で喜びを語った。

 その歩みは「苦労人」の言葉がぴったりくる。小6で養成機関「奨励会」に入会したが、プロ(四段)の一歩手前の三段で6年半足踏みした。これまで6回のタイトル挑戦ではすべて敗退。そのうち、あと1勝すればタイトルを獲得できるという大一番が8回あったが、いずれも敗れていた。

 それでも将棋への情熱を失わず、今期は若手を押しのけ、挑戦権を獲得。開幕前は「もう挑戦はないと思っていた。ストレートで負けないように」と謙遜したが、始まってみると、5月に名人を獲得して破竹の勢いの豊島将之前王位(29)を相手に、互角以上の戦いぶりを見せた。

 2連敗と苦しい立ち上がりだったが、持ち前のしぶとさで追いすがった。第4局は285手という長手数の激戦を制し、若き名人に体力でも負けないタフネスぶりを見せつけ、最終局は会心の将棋をものにした。

 「将棋の強いおじさん」の愛称もある。常に周囲への気配りを忘れず、解説での軽妙な語り口から、多くのファンに愛される。初タイトルを見届けようと駆けつけた大勢のファンの拍手が、その証しだ。「シリーズを通じ、各地で多くの応援をいただいた。支えられた部分も大きいです」

 東京都内で家族と暮らす。46歳。 (樋口薫)

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