別府湾ホーバークラフト復活!? 空港アクセス改善、大分県が検討

友好紙 九州+

 バスで1時間程度かかる大分市中心部と大分空港(大分県国東市)のアクセスを改善するため、2009年に廃止されたホーバークラフトを復活させる案が浮上している。実現すれば別府湾を航行して大分市と空港を約25分で結ぶことができる見込みで、国内唯一の旅客輸送となるだけに「観光の目玉にもなる」と関係者は期待する。

 大分空港の18年度の利用者数は約200万2600人と、16年ぶりに200万人を超えた。しかし、利用者からは「バスの所要時間が長すぎる」と不満が漏れ、地元経済界も利用者数拡大に弾みをつけるために迅速な交通手段を求めている。

 そこで、ホーバークラフトの復活を検討している。県などが出資する第三セクターが1971~2009年に別府湾で運航し、大分観光の名物の一つとなった。だが、リーマン・ショック後の不景気で空港の航空需要が低迷したため利用者が減り、三セクは業績が悪化して経営破綻した。

 ホーバークラフトはかつて瀬戸内海の本州の岡山県と四国の香川県の間や、伊勢湾などを経由して愛知県や三重県の都市を結んだが、いずれも廃止された。

 大分県は18年度に海上交通の調査事業を始め、ホーバークラフトの復活案と、高速船を二つの異なる区間で運航する計三つの案を比較して検討。ホーバークラフトの方が所要時間が5~15分ほど短くなると想定。既存の施設を活用できるため3隻を導入する場合の初期費用も約50億~75億円となり、約60億~230億円の高速船を下回った。

 一方、ホーバークラフトは現在国内メーカーで製造されておらず、交換する部品を購入する場合に比較的高価になるとの難点を指摘。国内向けに改造したり、部品の長期的な調達手段を確保したりする必要があるのも課題に挙げた。

 県は三つの案の収支予測や船舶の調達方法なども今後調べた上で、20年3月までにいずれかを実現できるかどうかを決める方針。ホーバークラフトまたは高速船を導入する場合、運航事業者は民間から公募する方針だ。広瀬勝貞知事は今年3月の記者会見で「ホーバークラフト(の所要時間)が一番早いが、過去に運休になっており、同じ失敗を繰り返さないことが大事だ」と語った。

 一方、愛好家団体「ホーバー継承の会」(大分市)の油布大輔会長(42)は「復活すれば、別府湾の観光船としても使えるのではないか」と話す。

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