「キャリア・デザイン」とは?

グロービス経営大学院

「キャリア」とは、単なる職歴・経歴だけではなく、仕事への憧れやこだわり、その仕事を通じて実現できる生活水準などを含んだ、生涯にわたるライフスタイルのプロセスを指す。

どういうプロセスを描き、何を実現したいかを明確にするのがキャリア・デザインの役割となる。

従来、キャリアと考えられてきたのは経歴としてのキャリアであり、終身雇用を前提とした雇用環境下では「企業内部での昇進の度合い」が重要であった。しかし、企業内における人員削減、人材の外部調達、企業買収・合併などによる従来的処遇への期待感の崩壊、ITの進歩に伴う業務処理の高度化・集中化、ビジネスパターンの変化などを背景として、キャリア意識は変化している。

新たなキャリア意識とは、専門力の向上、使命感(人生感)の実現、社会的な認知度の向上を図ることを目的として、自分で自分のキャリアを形成するというものである。このため、キャリア・デザインの重要性が増していると考えられる。

リーダーが業務付与をする場合においても、そのメンバーがどういうキャリア・デザインを描いているのかを意識した上で実施することが望まれる。その個人が何を重視して仕事に向き合っていくタイプなのか、仕事を通じて実現したいことは何かを理解していれば、何がそのメンバーを動かす動機となるかが明らかになる場合が多い。

組織としても、従業員のキャリア意識を理解し、従業員のキャリア開発を支援していくことが、仕事に対するモチベーションを高める上で重要となっている。

経営学者のソール・W・ゲラマンは、キャリア・デザインのための重要なポイントとして、

①明確なイメージを自らの中に作り

②イメージを実現する方向に自らの行動を向け

③周囲からの評価を参考にしながら自らの手でその結果を検証・評価すること

を挙げている。

 

なお、キャリア・デザインには、

①準備期

②向上期

③高原期

④仕上期

の4つの局面がある。

 

初期段階においてキャリアを正しく方向づけるために必要なポイントには、「能力」「自信」「人脈の形成」「信用の獲得」が挙げられる。

キャリア・デザインを実現するためには、綿密な計画を立てて確実に実行するだけでなく、実行したことを「キャリア・アンカー(評価の観点や尺度)」によりチェックし、そのチェックに基づいて計画を見直していくことが必要である。

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