下校後4時まで外出ダメ 中学校の「4時禁」はブラック校則?

友好紙 夕刊 金沢 皓介

 「4時禁ルールを知っていますか」。岐阜県内で学習塾を営む男性(30)が岐阜新聞(岐阜市)の「あなた発!トクダネ取材班」に情報を寄せた。4時禁とは、主に中学校で午前中に授業が終わって早く帰宅した生徒に、午後4時まで外出を禁じる決まりのこと。県内各地で同様のルールが存在しており、「校外での過ごし方を学校が決めるのはおかしい」と批判的な意見がある一方、「学習時間を確保できる」「トラブルに巻き込まれる心配がない」といった必要論も根強い。4時禁は、近年見直しが進む不合理な「ブラック校則」なのか-。

 各市町村の教育委員会などへの取材を通じ、各地の中学校で4時禁に相当するルールを設けているとの回答が得られた。

 教員研修として実施される研究授業のため、一部を除いて生徒が午前中で下校する日などに適用され、年10回未満という。多くは校則に盛り込むような明文化はせず、自宅学習を促すだけの学校もあるが、違反した生徒に反省文を書かせるといった罰則を定める学校もあった。

 岐阜市教委は「学校に残って研究授業を受けている生徒がいる中で、帰宅した生徒にも有意義に過ごしてほしいという良き文化。約束を守らない場合には相応の指導が必要」と話す。

 4時禁は平日に適用されることが多く、親が不在のケースもあるため、大垣市教委は「普段は学校にいる時間帯で、安全面への配慮が大きい」と説明。交通事故などのトラブルがあっても学校が迅速に対応しづらいことを理由に挙げる教育委員会もあった。

 情報を寄せた男性は塾の生徒から4時禁について教えてもらったという。安全面などの利点に一定の理解を示しつつ、「一律に家から出さないという対応には違和感がある」と話す。

 反省文を書いたことがある3年の女子生徒(15)は「地域の人もルールを知っていて、監視されている気分。密告合戦になることもあり、くだらない」と憤る。2年の男子生徒(14)は「また反省文を書かせるぞと脅してくる先生もいる。でも、別に勉強したくないわけじゃない。空き時間をどう過ごすか、自分で決められないのは変だ」と語る。

 校則など学校のルールに詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は「生徒の校外での行動にまで制限をかけるルールは疑問」と指摘。「学校があらゆる面倒事を丸抱えしてきたことで、生徒たちの生活を過度に管理するようになっている。先生の働き方を見直す意味でも、学校が担う役割を改めて捉え直してもいいのでは」と話している。(岐阜新聞)

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