#みんなの卒業式 「3年生ありがとう」在校生がサプライズの叫び

友好紙 夕刊

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、卒業式の規模縮小や、卒業生を送り出す催しの中止が相次いでいる。制約がある中でも楽しい思い出をつくろうと、京都市の嵯峨中では、在校生がサプライズの校内放送を企画した。

 同校では、10日に予定していた「卒業生を送る会」が中止になった。サプライズ放送は、生徒会役員約10人が中心となり、たった1日で準備した。放送内容を練り上げ、教員や1、2年の生徒たちに協力を求めた。

 休校前最後の登校日となった4日、授業後に突然、放送は始まった。「今までたくさんお世話になってきた3年生に感謝の思いを伝えます」。生徒会役員の声がスピーカーから流れた後、1、2年の生徒たちが「ありがとうございました!」と各教室から大きな声で3年の教室がある棟に向かって叫んだ。小滝俊則校長は「3年生は驚いた様子で、思わず廊下に走り出た生徒もいました」と振り返る。

 3年の学年主任大杉歓聖教諭も放送に登場。入学当初から少しずつ成長してきた様子を思い返しながら「今を精いっぱい生きてください。自分を仲間を、家族を大切にできる心を持った生き方をしてください」と語り掛けた。優しいメッセージに、涙を拭う生徒もいたという。

 放送後、整列して帰宅する3年生を、後輩たちが教室の窓から「先輩ありがとう」「卒業おめでとう」などと声を掛けながら見送った。生徒会長の2年小野結比奈さん(14)は「サプライズが無事に成功してよかった。感謝を伝えられてうれしい」と話した。 (京都新聞)

 #みんなの卒業式 西日本新聞は、新型コロナウイルスの影響で卒業式が中止・縮小された子どもたちを応援する「#みんなの卒業式」プロジェクトを展開しています。京都新聞をはじめとする10紙などと連携し、各紙の記事を随時掲載します。

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