青、白、もえぎの「絵画」 大淵笹場(静岡県富士市)

 一面に広がる新茶のもえぎ色が目にまぶしい。青空を見やれば、雲から白い頭を出す富士。絵に描いたような「静岡県らしい風景」は山の麓、富士市の「大淵笹場(おおぶちささば)」に実在する。

 9年ほど前までは、後継者が途絶えて荒れた耕作放棄地だった。よみがえらせたのは地元の茶農家たち。「背丈ほども伸びた木を以前のように芽吹かせるのには何年もかかりました」。大淵2丁目ささば景観保存会のメンバー、藤田税さん(70)は振り返る。

 今では電線など人工物がない絶好の撮影スポットとして、茶文化を広く伝えるのに一役買う。しかし今年は4月末から泣く泣く立ち入り禁止にした。

 ただ、藤田さんはめげない。「家では急須で入れるお茶を楽しんでほしい。みんな健康になって来年、足を運んで」。そんな静岡流「おうち時間」を提案し、大声で笑った。 

(中日新聞東海本社=文 ・内田淳二、写真・川戸賢一)

 ※現地に出かけるのは感染終息後にしましょう。

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  • 太宰府市文化ふれあい館 エントランスホール
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