群青色の星空に願いを 絆のさくら並木(盛岡市)

 午後8時すぎ、群青の空に瞬く星々と満開の桜。盛岡市下飯岡の鹿妻本堰(かづまほんぜき)排水路沿いに、約100本のソメイヨシノが連なる。空へ飛び立つ列車のように。

 桜並木は2001年、同地域で活動する田中さくら会などが70本を植樹。06年に30本増え、約1キロの桜並木になった。一本一本に植樹に加わった子どもたちの名前が付けられ、「絆のさくら並木」と呼ばれる。同会の西重男会長らが「次世代にこの風景を残したい」と世話をし、地域に愛されながら育ってきた。

 <僕もうあんな大きな暗(やみ)の中だってこはくない。きっとみんなのほんたうのさいわひをさがしに行く>

 岩手県花巻市出身の詩人・童話作家宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」に、ひたすら全ての人の幸せを願う思いを込めた。新型コロナウイルス感染症が世界に分断の影を落とす今、賢治の言葉が響く。

 (岩手日報=山本毅)

 ※現地に出かけるのは感染終息後にしましょう。

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