物作りの歴史と先進技術

共同通信

 ブリヂストンの企業博物館「ブリヂストン・イノベーション・ギャラリー」が、東京都小平市にある同社技術センターの敷地内にオープンした。物作りの歴史や先進技術を伝えるだけでなく、近未来のモビリティー(乗り物)社会に向けた取り組みも紹介している。

 同社は、足袋を製造していた仕立物屋にルーツがある。大正期にゴム底の地下足袋を販売して評判となり、ゴムの可能性に注目。まだほとんど普及していなかった自動車のタイヤの開発に乗り出した。同社の歩みを紹介するコーナーには、1930(昭和5)年に完成した乗用車のタイヤのレプリカを展示している。

 注目は宇宙航空研究開発機構(JAXA)とトヨタ自動車と共に開発を進める月面車のタイヤ。砂漠を歩くラクダの肉球にヒントを得て開発した物だという。入り口付近には巨大な鉱山車のタイヤ(直径約4メートル)があり、館内の「タイヤパーク」では航空機やモノレールなどの16種類のタイヤに実際に触れられる。

 「創造と共創」をテーマにしたエリアは、研究室のような雰囲気だ。ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマー「サシム」や人工筋肉のほか、タイヤの溝を手彫りするデモンストレーションを見学できる。

 航空機のフライトデータとタイヤの摩耗予測技術を掛け合わせて精度の高いタイヤ交換が可能になったことなどをプロジェクションマッピングで紹介するコーナーも。森英信館長は「地下足袋を製造していた歴史やレースへの参戦、材料のゴムそのものなど、興味の入り口がたくさんある」と見どころをアピールしている。入場は無料。ガイドツアー(要予約)も実施している。

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