天元戦第3局 井山が勝ち防衛に王手

友好紙 社会面

 囲碁の井山裕太天元(31)=棋聖、名人、本因坊=に一力遼碁聖(23)が挑戦する第46期天元戦5番勝負(西日本新聞社主催)の第3局が27日午前9時から、福岡県久留米市の「ホテルマリターレ創世 久留米」で打たれ、午後5時10分、白番の井山が180手までで中押し勝ちした。井山は対戦成績を2勝1敗とし、タイトル防衛に王手をかけた。

 持ち時間各3時間のうち残りは一力1分、井山2分。第4局は12月7日、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで行われる。

 一力の「二連星」、井山の「両三々」で始まった布石。井山が白18(17十三)から右辺の黒模様に割って入り、攻防が始まった。左辺の競り合いで井山は黒石を取り込み、戦果を挙げた。形勢不利と見た一力は、右辺から中央に伸びた白石に襲い掛かったが、井山は巧みにしのぎ、白180(8三)で上辺との連絡を確保したところで、一力が投了した。

 立会人の坂口隆三・九段は「一力碁聖が白の大石への攻め方をもっと工夫すれば、勝負になったかもしれない。内容のある碁で、第4局も熱戦を期待したい」と話した。

 第3局の特別協賛は木下株式会社、協賛は日本製紙、QTnet。

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打ったことない布石

 井山裕太天元の話 白2、4の「両三々」はあまり打ったことがない。本局はこれでいってみようと思った。白86(5五)と黒3子を取ることはできたものの、実際の形勢は難しい。黒101(14十四)と出られたときの対応がまずく、黒に食いつかれてしまった。白152(10八)と飛んで、何とかしのぐことができるのではと思った。

右下への攻め効かず

 一力遼碁聖の話 白40(16十四)と守られ、右下の白一団への攻めが効かなくなった。白52(5八)と打たれ大変かなと感じていた。白86と黒3子を取られ地合いでは負けているが、これからの勝負だと思った。黒109(12十三)とポン抜くことができ食いつける格好になった。黒111(15十四)と切った手は疑問だったかもしれない。

 

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