リーダー育成塾 参加者が発表 女性登用 企業に有益 「トップ関与し機会平等に」

女性の活躍を目指す「ふくおか女性いきいき塾」の研究発表 拡大

女性の活躍を目指す「ふくおか女性いきいき塾」の研究発表

 ■新訳男女 語り合おう■ 
 次世代のリーダーを育てる「ふくおか女性いきいき塾」(福岡県など主催)の塾生たちが2月中旬、指導的地位の女性を増やすために必要な制度や支援に関する研究成果を発表した。「適正な人事評価で登用を」「女性は経験を積み、力をつけよう」-。管理職や地域のリーダーへの意欲を持つ女性たちが現状の課題を指摘し、改善策を提案した。

 いきいき塾は2012年から、20~50歳の女性を対象に開講。8カ月間、経済やリーダーシップなどを学び、各自が設定したテーマを研究する。この2年間で計65人が参加した。

 今回は、昨年7月から受講した2期生(27~50歳)の33人が報告。「地域で女性が活躍するには」「イクメン・カジメンの効用」など5テーマで発表した。

 企業で働く8人のチームは「企業にとって『女性管理職が増えること』はメリットなのか?」をテーマに研究。政府は20年までに管理職や議員など指導的地位に立つ女性の割合を30%程度に引き上げる目標を掲げている。しかし、九州の地場企業では、管理職に占める割合が1割未満が約80%に上るという調査もある。

 こうした中、チームは、九州では中小企業の方が割合が高いというデータに着目。地場の中小6社の経営者と女性管理職にインタビュー調査をした。

 経営者からは「長時間労働が減り、納期の短縮につながっている」「今までにない視点や気づきが業務に反映される」など女性管理職を評価する声が集まった。女性管理職からは「女性だから苦労するということは全くない」「責任ある仕事のやりがい、達成感がある」などの声が聞かれた。

 チームはインタビューに基づき、女性管理職の増加が持続的な企業価値の向上につながると強調。そのために(1)経営トップの積極関与(2)中立公正な評価制度(3)平等な機会-などが必要と指摘した。さらに経営者には「経営戦略として女性に責任ある仕事を任せて」、女性たちには「経験を積み、自分の可能性を広げよう」と呼びかけた。

 メンバーの一人で会社員の秦野久実子さん(31)=福岡市=は職場にロールモデルが少ないため、社外の女性の働き方を知りたいと参加。研究を通じて「ワークライフバランスや時間当たりの業務効率向上は、組織全体のメリットにもつながると実感できた。今後は私自身がロールモデルになれるよう頑張りたい」と自信を深めたという。

 発表を聞いた経団連女性の活躍推進部会長の中川順子さんは「女性の熱意とパワーで、男性社員や企業も巻き込んで変えてもらえると、日本はもっといい社会になる」と激励した。


=2014/03/01付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ