温暖化、都市化の影響顕著に 気温上昇が100年で1・69度、九州・山口

 九州・山口の年平均気温がこの100年間で1・69度上昇していることが、福岡管区気象台の調査で分かった。特に都市部の上昇が顕著で、福岡市は2・50度も上昇していた。1時間当たり50ミリ以上の非常に激しい雨の発生数も、30年前の1・5倍に増加。地球温暖化の九州への影響がデータで裏付けられた格好だ。

 気温の上昇幅は、統計期間が100年を超える九州7県の県庁所在地など計10観測地点のデータを基に算出。同気象台地球環境・海洋課によると、日本全体の上昇幅は1・14度だが、九州の県庁所在地はすべてこれを上回った。

 真夏日(最高気温30度以上)は、九州・山口の平均で10年ごとに2・4日の割合で増加し、猛暑日(同35度以上)は同1・1日の割合で増加。ともに1990年代後半から増加傾向が大きくなっている一方、冬日(最低気温0度未満)は30年前の半分に減っているという。同課の西郷雅典地球温暖化情報官は「福岡市をはじめとした都市部の気温上昇は、温暖化に加え、都市化や温室効果ガスの影響を大きく受けている」と分析している。

 また、周辺海域の過去100年間の年平均水温をみると、四国・東海沖が1・24度、東シナ海北部が1・21度、東シナ海南部が1・14度、沖縄の東海域が0・73度、それぞれ上昇。これに伴って大気中の水蒸気量が増え、短時間豪雨の増加の一因になっているという。

 気温上昇は植物にも影響を及ぼしている。桜の開花は最近50年間で5・9日、タンポポは13・2日早くなった。その一方、寒さで色づくカエデの紅葉は22・9日、イチョウの黄葉は13・8日遅くなった。

 西郷情報官は「近年、豪雨被害や熱中症搬送の増加、植物の生育被害など温暖化の影響とみられるリスクが目に見えて発生している。気象情報に関心を高めてほしい」と話している。調査報告書「九州・山口県の気候変動監視レポート2013」は、福岡管区気象台のホームページに掲載している。

=2014/04/02 西日本新聞=

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