エルニーニョで7月豪雨の恐れ 九州も備えを

 福岡管区気象台は25日、世界的に異常気象をもたらすとされる「エルニーニョ現象」が夏に発生する可能性が高く、その影響で九州地方は7月を中心に梅雨前線の影響を受けるとの見通しを明らかにした。同気象台地球環境・海洋課は「エルニーニョが発生すれば季節進行が遅くなると想定され、7月豪雨への警戒が必要だ」と呼び掛けている。

 エルニーニョは、南米・ペルー沖の太平洋赤道海域で海水温が平年より高くなり、その状態が長期間続く現象。熱帯海域での温水域の位置が変わり、大気の対流活動(積乱雲の発生)が活発な場所も変化するため、異常気象が起こるとされる。

 同気象台によると、夏にエルニーニョが発生した場合、南アジア周辺では積乱雲の発生が活発でなくなる。暑さをもたらす太平洋高気圧やチベット高気圧の日本付近への張り出しも弱まり、偏西風が平年より南を流れる。このため、偏西風に抑えられるかたちで梅雨前線の北上が遅くなるという。

 福岡管区、鹿児島地方両気象台が同日発表した九州地方の3カ月予報によると、5月の降水量はほぼ平年並みで、6月は平年並みか少ない見込み。一方、7月は「平年並みか多い」と予想。日本気象協会九州支社(福岡市)の松井渉(わたる)気象予報士は「梅雨の長期化で九州は多雨となり、集中豪雨に対しても十分な備えが不可欠だ」と話している。

=2014/04/25 西日本新聞=

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