室町時代の手法で酒造り

 清酒発祥の地とされる奈良市の正暦寺で9日、室町時代の手法で清酒のもとになる「菩提もと」を仕込む清酒祭があった。

 正暦寺では室町時代を中心に約200年、酒造りが続いたが、寺領を減らされるなどして途絶えた。1999年に寺と蔵元、県が当時の製法を復活させ、冬の風物詩になっている。

 寺の湧き水から取り出した乳酸菌と生米を製造工程に使うのが特徴。大釜で蒸し上げた酒米が麻布に手際よく広げられると、乳酸の甘酸っぱい香りと湯気が境内に立ちこめた。参拝者には酒やかす汁が振る舞われ、大原弘信住職(68)は「参拝者は例年の半分ほどだが、昨年の2倍はいる」と話した。

PR

PR