球児とくまモン、写真OK? 商用利用問題、日本高野連と熊本県に直撃
選抜高校野球大会で準優勝した近江高(滋賀県)の選手らが同県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」と撮った写真が、日本学生野球憲章が禁じる選手の商業的利用に当たるかを巡って議論が起きた。最終的に日本高校野球連盟は「問題ない」と結論づけたが、同様の問題は熊本県のくまモンでも起きかねない。過去の新聞にはくまモンと球児が並んだ写真も掲載されている。熊本日日新聞の双方向報道「SNSこちら編集局」取材班は日本高野連などに見解を聞いた。
ひこにゃんについては、近江高の地元の彦根市が5日に撮影した山田
熊日のデータベースを検索すると、くまモンと球児が並んだ写真が2枚見つかった。1枚は2012年の選抜大会で、大阪に滞在していた九州学院高ナインの宿舎をくまモンが訪問したスナップ。もう1枚は翌13年の選抜大会で、出場前に蒲島郁夫知事を訪問した済々黌高ナインとのものだ。
日本高野連に聞くと「くまモンであっても報告会でサプライズ登場した際などの記念写真であれば問題ない」と答えた。熊本県は「知事表敬の際にくまモンが同席するのは熊本をPRする活動の一環なので、相手が高校球児に限らず商業的利用には当たらない」と明快だ。
ただ、写真をよく見ると12年はパッケージにくまモンがあしらわれた新商品のソフトキャンデーを球児にそっと差し出している。13年の写真でも自身の関連グッズを手渡している。ん、ソフトキャンデーは商業利用…。「くまもとサプライズPRキャラクター」として誕生したくまモンだけにこの辺もサプライズか?。 日本高野連に聞くと「過去のことなので何とも言いようがない」と困惑気味。今後、球児と同様のやりとりが可能かについては「その都度検討することになる」とした。
(熊本日日新聞・立石真一)