人里に出没、全国で確認…ガリガリの動物の正体は?ペット注意を

 「何という生き物か調べてほしいです」。ひょろりとした茶色い動物の写真を添付したメッセージが、高知新聞の双方向報道「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)に届いた。「イノシシの子?」「顔はハイエナっぽい」…。取材班の中でも意見が割れたその正体を、専門家に聞いてみた。

 目撃したのは高知県芸西村の看護師、岡村由希乃さん(28)。昨秋、自宅近くを散歩中に「犬か猫にしてはガリガリ」の動物に出合った。今年4月に入り、さらに2度遭遇。文字通り「やぶから棒に」飛び出す姿をスマートフォンで撮影していた。

 高知市の動物園「わんぱーくこうちアニマルランド」の吉沢未来園長によると、その正体は「タヌキです」。とてもタヌキには見えないんですけど…。

 「ダニに寄生され、疥癬(かいせん)にかかった個体のようですね」

 この病気にかかると猛烈なかゆみに襲われ、毛は抜け落ち、皮膚が硬くなる。免疫力が落ちて死んでしまうこともあるとか。全国的に感染が確認されており、同園にも「数カ月に1回ほど、目撃の報告が寄せられています」。

 疥癬にかかった個体が衰弱して餌を捕るのが難しくなると、食べ物を求めて人里に出てくることも。この際、飼い犬が感染することもあるという。

 吉沢園長はペットの感染予防策として「ペットの餌を外に出さないなど、タヌキが近寄ってこないよう注意してほしい」と呼びかけている。(高知新聞・森田千尋)

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