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「空手バカ一代」が強さのバイブル 女流王位戦で防衛、里見香奈さん

 「いろいろな戦い方ができて、シリーズを通して結構充実していたかなと思う」。強敵を相手に防衛を果たした後、何度も「充実」を口にした。7日に徳島市で指された第33期女流王位戦5番勝負(西日本新聞社など新聞三社連合主催)の第4局に勝ち、通算8期目の女流王位に就いた。

 初登場の西山朋佳女流二冠との戦いは第3局まで長手数、短手数の力戦が続いた。「幸先は悪かったが、第1局の敗戦を、次につながる一局かなと捉えられたので、前向きにつなげられたかな」と振り返る。

 西山女流二冠との対決は、挑戦中のマイナビ女子オープンと合わせて“春の10番勝負”。コロナ禍の中、全国を転戦。「北から南まで対局場を移し、土地土地の雰囲気や食べ物に癒やされてリラックスできた」と疲れを感じさせない。

 女流タイトル獲得数は48期となり歴代最多記録を更新中だ。「第一の目標は棋力向上」と言う。「AI(人工知能)ソフトはすごく勉強になるが自分の棋力や棋風に合ったものでないと結構作戦が破綻することも多い。ソフトとの向き合い方は非常に難しい」

 受験資格を得たプロ棋士編入試験に注目が集まるが、「今は強い気持ちがないので、ぎりぎりまで考えたい」と慎重な構えだ。

 強さへの憧れから、漫画「空手バカ一代」を学生時代に愛読した。「柔道や格闘技を見るのが好き。何かに打ち込んでいる姿は美しいし、強さを求めて精進しているところに、通じるものがある」と語る。

 大阪市で1人暮らし。関西将棋会館の大阪府高槻市への移転計画が「楽しみで、励みにもなる」。島根県出雲市出身の30歳。 (玉田友昭)

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