西日本政経懇話会

大牟田512回 「政権の鍵握る菅官房長官」/上智大・中野教授が講演

m7VH060U8.jpg 西日本政経懇話会の9月例会が7日、大牟田市であり、上智大の中野晃一教授(政治学)が「世界の中で日本の政治状況をどう見るか」の演題で講演した。要旨は次の通り。

 現在の安倍政権は、自民党が総裁任期を延長すれば、相当な長期政権となる可能性がある。一方で、歴史認識を巡る過去の言動から、中国や韓国との摩擦が懸念される稲田朋美氏を防衛相に起用するなど、不安定要素もある。

 天皇の生前退位の問題などもある。政権の屋台骨を担う菅義偉官房長官がうまく交通整理をできるかどうかが、政権の鍵を握っているだろう。

 世界が二つに割れていた冷戦期には、日本の政治は保革対立の構図で、革新系が一定の勢力を保っていたため、自民党にもある程度のブレーキがかかっていた。冷戦後、グローバル化の波の中で、どこの国でも革新勢力が弱くなり、日本でも社会党(当時)などが弱体化。政治の座標軸が右へずれていき、それが繰り返され今に至っていると言えるだろう。 (古川泉)

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