西日本政経懇話会

福岡 431回 「格差論より成長重視を」オリックス宮内会長

 西日本政経懇話会の六月例会が九日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、オリックスの宮内義彦代表執行役会長が「これからの日本経済はどうなるか」と題して講演。

miyauchi1.jpg

 宮内氏は「このままでは、日本の経済力は世界で弱くなる。経済格差を是正する分配論ではなく、国内のサービス業を伸ばすなどの成長策を議論すべきだ」と強調した。

 宮内氏は日本について、市場経済のほか、行政が権限を使い業界を方向付ける「統制経済」などが入り込んでいる点を課題として指摘。「九州に名医を呼んでアジアの医療センターにするなど、思い切った規制緩和を進めなければ、世界と戦えない」と述べた。

 また、卸・小売り、外食業など国内総生産(GDP)の比率が高い第三次産業が海外に比べ競争力が劣ることも課題に挙げ、「製造業も大切だが、サービス業の発展の方が経済効果は大きい」との見方を示した。

 今後進む人口減少への対策について、「答えはない」としつつも「優秀な人材を受け入れる体制をつくっておかないと、日本は見向きもされなくなる」と話した。

=2008/06/10 西日本新聞=

これまでの記事一覧