西日本政経懇話会

福岡 438回 経済回復には10年 浜同志社大教授

hamanoriko.JPG 西日本政経懇話会の2月例会が26日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、同志社大教授の浜矩子氏が「日本経済これからのシナリオ」をテーマに講演した。浜氏は世界経済の現状を「過大膨張してゆがんだ経済が、必死に均衡を取り戻そうとしている恐慌状態」と表現。回復見通しについて「歴史的経験からみて、10年は覚悟した方がいい」と述べた。

 浜氏は派遣社員切りや保護主義台頭を「自分さえよければいい、という病気がまん延している」と批判。「一企業や一国にとっては正しくても全体からみれば誤っていることがある。全世界がこの病気にかかると、世界は真っ暗な落とし穴に落ちる」と警告した。

 世界経済をゆがませた原因を「モノを作るためにカネを回す、という本来の経済の関係が崩れ、サブプライム住宅ローンを証券化した米国の商品のように、カネのためにカネを回すようになり、大暴走に至った」と解説。

 「『狂者の論理』が支配する世界経済を『適者生存の論理』に戻さなければならない」として、四月にロンドンで開かれる第二回金融サミットでは「『一人は皆のため、皆は一人のため』という言葉を、各国が共通認識にしなければならない」と締めくくった。

=2009/2/27西日本新聞=

これまでの記事一覧