西日本政経懇話会

筑豊 430回 温暖化防止に英知を 環境研・江守室長

emoriseita_02.JPG 西日本政経懇話会の2月例会が9日、飯塚市片島のことぶきかいかんで開かれ、国立環境研究所温暖化リスク評価研究室長の江守正多氏が「地球温暖化の現状と将来予測」と題し講演した。要旨は次の通り。

 最近100年間で世界の平均気温は〇.7度、海水面は17センチ上昇した。近年の「異常気象」が温暖化の影響かどうかは個々にみると分からない。しかし、気温が極端に高いケースは増加傾向にあり、温暖化が進めば異常気象はさらに増加するとは言える。

 仮に、温暖化対策を怠ると、今後100年間で地球の平均気温は1.116.4度上がり、海水面は50センチも上昇するという調査結果がある。

 人間社会への影響としては①熱帯、亜熱帯で作物の生産性が落ちる②マラリアなどの感染症にかかる危険性が増加する―などが考えられる。温暖化は、いつかは止めないと生存基盤を脅かす。

 温暖化防止のため温室効果ガスの排出を削減するキーワードは「心・技・体」。「もったいない」という価値観(心)をもち、省エネ技術(技)を発展させ、エネルギーを使わない社会システム(体系)づくりを進めなければならない。

=2009/2/10 西日本新聞=

これまでの記事一覧