西日本政経懇話会

筑豊 429回 金融危機克服に2期8年 春名名大教授

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 西日本政経懇話会の1月例会が19日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚で開かれ、元共同通信記者で、名古屋大大学院教授の春名幹男氏が「オバマ米次期政権で世界はどう変わるか」と題し講演した。要旨は次の通り。

 オバマ氏が大統領選で勝利した要因として米国の「地殻変動」がある。白人でも大学院修了のインテリ層は過半数がオバマ氏を支持し、全人口に占める有色人種の割合が高まっていることが、勝利の原動力になった。米国は70~80年周期で曲がり角を迎え、偉大な大統領が克服してきた。工業化を推進した〝奴隷解放の父〟リンカーン元大統領や、大恐慌を公共工事で乗り切ったルーズベルト元大統領がそうだ。

 オバマ氏は金融危機克服に二期八年間は要すると考えている。このため、四年後の大統領選で対立候補になり得るヒラリー・クリントン氏を国務長官に指名した。外交上の責任を負わせることで、四年後の立候補を防ぐ狙いがある。政敵を政権に取り込んだリンカーン元大統領と同じ手法だ。

 オバマ政権の最大の課題は金融危機の克服。米国民の期待は大きく、これを乗り越えるとオバマ氏も偉大な大統領になるだろう。

=2009/1/20西日本新聞=

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