西日本政経懇話会

北九州 426回 「来年末には底入れ」エコノミストの熊野氏

 西日本政経懇話会の12月例会が4日、小倉北区大手町の九州厚生年金会館で開かれ、第一生命経済研究所主席エコノミストの熊野英生氏が「金融混乱│年、どうなる日本経済」と題して講演した。足元の景気悪化について熊野氏は「来年末には回復に転じるのではないか」との見通しを示した。要旨は次の通り。  

 日本経済は、外国人が株式や不動産を買わなくなり、企業の収益が悪化している。今年10ー12月の悪化スピードは過去最も速くなりそうだ。企業の生産が下がると失業率が上がり、雇用不安を引き起こす。 

 家計も厳しく、消費が減退している。今は原材料価格の値上がりでインフレ傾向だが、今後はデフレに変わっていく。

 米国の金融危機が、世界的な株安につながっている。米国経済の健全化はまだ先になる。ただアジア各国は、減速とはいえ経済成長が続くだろう。来年末には、日本経済も海外需要によって悪化が止まるのではないか。リスクの中にチャンスを見いだすことが必要だ。

=2008・12・05西日本新聞=

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