西日本政経懇話会

福岡 449回 「普天間混乱は米の失策」藤原東大教授

hujiwarakiiti_02.JPG 西日本政経懇話会の2月例会が16日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、国際政治学者の藤原帰一・東京大大学院法学政治学研究科教授が「オバマのアメリカと日米関係」と題して講演した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題では「今の混乱は米国の失策から始まっている。ただ鳩山政権も破滅的に失敗の連続だった」と指摘。閣僚発言の混乱を例に、鳩山政権では「政治主導」の掛け声と裏腹に、閣僚が省庁の代弁者と化す「縦割り行政の弊害」が起きていると述べた。

 普天間問題で、米国が日米合意の履行を強硬に求めたのは、国防総省の予算編成に絡む強い要求が背景にあったと説明。沖縄の反発を強めただけに終わった現状を「米政府の失策」と位置付けた。

 鳩山政権については、北沢俊美防衛相が日米合意を尊重する発言をしたかと思えば、岡田克也外相が嘉手納基地統合案を主張するなど、混乱したことを引き合いに出しながら「政策決定の経験が少ない議員が各省庁に送り込まれて、その省庁の立場から行動し、縦割り行政を強めてしまっている」と批判した。

 さらに「日本では米国が日本への関心を失いつつあるという議論があるが、それは間違い。東アジアの今一番の問題は米中の緊張。米国の民主党政権は前政権が中国の軍拡を野放しにしたという出発点から中国政策を組み立てている。日米関係の再構築は米国にとって非常に必要だ」と述べた。
 
=2010/02/17西日本新聞=

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