西日本政経懇話会

福岡 451回 「夏目漱石通し 現代社会語る」政治学者の姜東大教授

kannsannjyun_02.JPG 西日本政経懇話会の4月例会が6日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、政治学者で東京大大学院教授の姜尚中さんが「漱石から学んだこと―今を生き抜く手掛かり」と題して講演した。

 姜さんは、夏目漱石(1867~1916)の小説や彼の生涯に触れながら、一昨年秋のリーマンショック以降、不景気から脱却できない現代と、漱石が生きた日露戦争(1904~05)直後の時代に共通点があると指摘。「社会に不満を抱き、上の世代を苦々しく思ってもどうすることもできない若者の姿は、漱石の時代も現代も同じ」と述べた。

 また鳩山政権の政策にも触れ「一発で(世の中を)起死回生させる政策などない。人智には限界がある。歴史の教訓を学び、試行を重ね漸進的に制度を変えることが重要」と述べ、「特に中産階級の生活を守らなければ社会の安定はない。不満が募れば、大きな反動となる」と警鐘を鳴らした。
 

=2010/04/07西日本新聞=

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