西日本政経懇話会

久留米 442回 「自立的産業の育成を」北畑隆生・前経産次官

kitabatatakao_02.JPG 西日本政経懇話会久留米の4月例会が27日、久留米市櫛原町であり、北畑隆生・前経済産業事務次官が「人口減少社会の成長戦略」と題して講演した。要旨は次の通り。

 経済成長の一つの原動力は、生産年齢(15~64歳)が総人口に占める割合が高い状態を指す「人口ボーナス」。日本は1990年代に終わったが、中国は2015年、インドは35年、ベトナムなどは40年まで続く。アジアは世界の成長センター。日本の活路もある。自動車や家電の組立工場がアジアに移っても、国内には国際競争力のある部品や素材を生み出す中小企業が集積している。

 地方はどうしたらいいのか。活性化の基本は、公共事業や予算に頼らない自立的産業の育成だ。夕張メロンや、飛騨高山の観光戦略など成功例は多々ある。共通しているのは、地域資源の発展▽仕掛け人の存在▽継続性・ブランド化。そして、東京などの大きな市場、富裕層が増加するアジアに目を向けることだ。

 久留米にも新幹線が通る。人を引きつける産業、町おこしが必要。その一つが医療産業ではないか。歴史と実績ある久留米を医療の最先端都市にすれば人が集まる。30万人の街が団結すれば大きな仕掛けができる。

=2010/05/28西日本新聞=

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