西日本政経懇話会

大牟田 443回 「民主党は戦略的政策を」学習院大・野中教授

nonakanaotto_02.JPG 西日本政経懇話会大牟田地区の6月例会が4日、大牟田市旭町のオームタガーデンホテルで開かれ、学習院大学法学部の野中尚人教授が「揺らぐ民主党政権とこれからの政局」と題して講演。「民主党はまず3年間、(政策を)戦略的に順番を付けてやってほしい。国民も長い目で評価する必要がある」と語った。講演要旨は以下の通り。

 辞任に追い込まれた鳩山由紀夫首相は、複雑な普天間基地移設問題の結論を先に言ったのがいけなかった。「最低でも県外」と言った結果責任は問われるべきで、個人プレーで懸けをして失敗した。統治感覚がなく、リーダーになるべき人ではなかった。菅直人新首相は「小沢色」をどう払拭(ふっしょく)できるかが問われる。

 日本の政治は、自民党型政治が完全に崩壊し、過渡期にある。与党には与党の仕事があり、野党には野党の仕事があるのが政権交代だが、民主党は当事者感覚が足りず、自民党は野党になりきれていない。新党結成につながる大政党の分解はしばらく続きそうだ。

 先進諸国では大臣が集まる閣議で活発に討議して結論を出すが、日本は官僚が用意した結論にサインをするだけ。政治家が働く仕組みに改革しなければならない。
 

=2010/06/05 西日本新聞=

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