西日本政経懇話会

久留米 447回 「増減税セットで経済浮揚」 エコノミスト熊野英生さん

kumanohideo_02.JPG 西日本政経懇話会の10月例会が21日、久留米市櫛原町の翠香園であり、第一生命経済研究所主席エコノミストの熊野英生氏が「日本経済復活の条件 菅政権が直面する政策課題」と題して講演した。要旨は次の通り。

 円高が進行し、民主党政権が対策を議論している。日本は15年前にも79円台の円高を経験した。当時は官僚が主導して金融規制緩和が図られ、円高を是正した。民主党政権になってからは政治主導でやろうとしているが、円高を止められるか。止められないならば円高のメリットを引き出す取り組みを進められるかが問われる。

 民主党政権は最短で2012年に消費税増税を狙っているようだが、この状況で消費税を上げれば経済は失速する。とはいえ、減税を先に進め、増税は先送りしてきた自民党政権時代からの財政赤字を解消するには増税も必要となる。

 一つの活路は法人税減税。ただ、企業が減税分を内部留保せずに、賃金や雇用など人件費に還元する仕組みが前提。賃金が増えるから、消費税を上げられる。消費税を上げるから法人税は下げるというメカニズムを用意周到に作る必要がある。

=2010/10/22 西日本新聞=

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