西日本政経懇話会

久留米 448回 「”抗菌”より”免疫力”を」 カイチュウ博士:藤田氏

hujitakouichirou_02.JPG 西日本政経懇話会の11月例会が25日、久留米市櫛原町であり、「カイチュウ博士」の異名も持つ東京医科歯科大の藤田紘一郎名誉教授が「いきいき健康法~免疫力を高める生活、アトピーからガンまで」と題して講演した。要旨は次の通り。

 花粉症やぜんそく、アトピーは、私が小さいころはまったくなかったが、今や国民病。なぜか。きれいにすることはいいことだが、私たちを守る菌まで追い出したために病気になる。「きれい社会」の落とし穴だ。

 身の回りの皮膚常在菌や腸内細菌が私たちを守っている。例えば皮膚常在菌は皮膚の脂肪を分解して脂肪酸を作り、膜を張って皮膚を守る。抗菌グッズで常在菌をやっつけると、角質がばらばらになり、逆に細菌を入りやすくしてしまう。

 子どもたちの免疫力が落ちているから、どろんこ遊びをしようと提唱したら「大腸菌がうようよいるからだめだ」と言われる。だれが悪いと決めたのか。大腸菌はO157が来たら追い出す番兵の役割を果たしている。

 免疫力を上げる方法は簡単。70%は腸内細菌がつくる。野菜や豆、穀類、手作りの食物をとること。納豆菌、乳酸菌など、直接いろんな菌を入れること。残り30%は心の問題。ストレスが最も免疫力を低下させる。楽しい情報は免疫力を上げる。前向きに生きることが非常に大事なんです。
 
=2010/11/26 西日本新聞=

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