西日本政経懇話会

久留米 450回 「北朝鮮警戒、日韓の防衛協力進む」 森本敏氏講演

morimotosatoshi_02.JPG 西日本政経懇話会の1月例会が21日、久留米市櫛原町であり、森本敏・拓殖大学大学院教授が「朝鮮半島の危機と日本」と題して講演した。要旨は次の通り。

 北朝鮮の金正日総書記の三男、金正恩氏が朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長に就任し、後継者に決まった。同時に副委員長になった李英鎬・総参謀長が指導官、お目付け役として訓練するよう命じられたと言われている。
 
 実績作りのため李英鎬氏が直接手を下したのが延坪島(ヨンピョンド)の砲撃。黄海での韓国軍の軍事演習を理由に海岸砲で照準し、(島の)南側にも約80発撃って全部ピンポイントで民間住宅に落とした。韓国海兵隊はそんなに正確に射撃できる野砲を持たず、13分遅れで反撃したが一発も当たらなかった。

 北朝鮮は常に韓国の弱いところを突く。哨戒艦沈没の際も、韓国側は反撃できていない。延坪島もそう。常に奇襲攻撃。本当の狙いは対話の場に米国を引きずり込み、取引し、必要な援助を取り付けることにある。

 来年は金日成氏の生誕100年。金正恩氏は30歳、金正日氏は70歳になり足して100歳。強盛大国の大門を開く年と位置付けており、軍事挑発を重ねる危険性がある。

 日米韓、特に日韓の防衛協力を進めようと、防衛相や外相が訪韓している。日米、米韓に比して、日韓の防衛協力は薄い。ここを強化して米韓による抑止力を後方から日本が支えるため、協議が進んでいる。韓国では「軍を立て直す」と志願する若者が増えているという。われわれとしては韓国軍の過剰反応の方に注意、警戒が必要だ。例年、金日成氏生誕の4月にいろんな事件が起きる。要注意の時期が続く。
 
=2010/01/19西日本新聞=

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