西日本政経懇話会

筑豊 452回 「固定観念から脱却を」 地域経済の課題語る/神戸国際大・中村教授

nakamuratomohiko_06.JPG 西日本政経懇話会の2月例会が7日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、神戸国際大学経済学部教授の中村智彦氏が「地方経済の衰退とこれからの中小企業」と題し、講演した。要旨は次の通り。

 九州で新たな地域間格差が生まれるかもしれない。来月、九州新幹線鹿児島ルートが全線開通するからだ。熊本や鹿児島の飲食関連など商業関係者は、客を福岡に吸い上げられるのではないかと懸念している。

 こうした事情もあるが、地域経済の衰退は今後一層進むと思う。中心市街地の価値を見直し、高齢者が歩いていける場所に、医療や福祉などのさまざまな施設を一体整備することが必要だろう。

 一方、企業活動をみると、かつて、大手メーカーと地域の中小企業の業績は連動していた。だが、大手の多くは拠点を海外に移転し、中小は「置いてけぼり」の状態だ。

 問題を解決するためには、固定観念からの脱却が必要だ。商業でも製造業でも、少し視点を変えるだけで、魅力あるサービスや商品を生むことができる。経営者側がふだん、見落としていることの中に、消費者にとって必要なものもある。それを見つけ、積極的に情報を発信すべきだ。


=2011/02/08西日本新聞=

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