西日本政経懇話会

久留米 451回 「情報発信力の強化を」 地域経済の課題を語る/神戸国際大・中村智彦教授

nakamuratomohiko_07.JPG 西日本政経懇話会2月例会が8日、久留米市櫛原町であり、神戸国際大経済学部教授の中村智彦氏が「地方経済の衰退とこれからの中小企業~元気な経営者はなにをしているのか」と題して講演した。要旨は次の通り。

 九州新幹線の全通でどうなるか。先日、熊本県庁の職員勉強会に呼ばれた。通過される、博多に吸い取られる、という危機感で必死にやっているが、おそらく大きな影響が出てくるだろう。

 久留米も商店街が苦労してきた。そろそろ復権のきざしが出てくると私は言っている。高齢化と人口減少。何が起こるか。最近は、駅前のマンションに高齢者が入居する。歩いていける場所に病院があり商店街がある。流通大手も、もう郊外に大きなショッピングセンターを造っていない。

 固定観念から脱却しないとだめ。例えば高齢者のインターネット利用率は65歳で45%。大手の流通はここに目を付けネットスーパーに乗り出した。午前中に注文、夕方までに届けてくれる。

 経営者側がよく観察すれば、お客さんも気付いていないところに魅力的なサービス・商品を生み出せる。よいものを作っていれば客が来る時代ではない。情報発信していかないとだめ。社長や社員のブログからでいい。そうすることで久留米の名が広がる。まだまだ久留米には人口がある。博多も近い。ここで踏ん張らないと衰退しかない。
 
=2011/02/09西日本新聞=

 

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