西日本政経懇話会

福岡 460回 「TPPよりWTOを」 金子慶応大教授

kanekomasaru_02.JPG 西日本政経懇話会の2月例会が14日、福岡市中央区の福岡国際ホールであり、金子勝・慶応義塾大経済学部教授が「2011年 日本経済の浮揚はあるか」と題して講演した。
 要旨は次の通り。

 菅政権が「平成の開国」を掲げて環太平洋連携協定(TPP)参加を狙っているが、(政権浮揚に向けて)一発逆転を狙った作戦にすぎず、真実が伝わっていない。

 日本の工業製品関税率は平均約3%で、欧州や韓国より低く、既に開国している。TPP参加で、米国は郵政事業や電波利用などで参入規制緩和を要求してくるだろう。

 「開国」を進めるなら、限られた国同士のTPPより、世界貿易機関(WTO)で多国間の枠組みを結ぶべきだ。TPPでは、ブロック経済化が進んでしまう。

 今後の鍵は、食とエネルギーの地域分散。太陽光発電の積極的な導入や農産品輸出に地域挙げて取り組むべきだ。

=2011/02/15西日本新聞=
 

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