西日本政経懇話会

大牟田 451回 「尖閣に自衛隊派遣は避けよ」 東海大 山田教授

yamadayoshihiko_02.JPG 西日本政経懇話会大牟田地区の3月例会が18日、大牟田市のオームタガーデンホテルで開かれ、東海大学の山田吉彦教授が「日本の海洋安全保障と国境問題」と題し講演した。要旨は次の通り。

 日本の領土は世界で61番目だが、排他的経済水域(EEZ)は東西南北に約3千㌔あり、4番目と広く資源の宝庫だ。中国は東シナ海の漁業と天然ガスが欲しい。尖閣諸島は日中の領土主張が重なり、国際的には「紛争地域」。中国漁船の違法操業での小競り合いで、自衛隊を出動させようとする声があるが、「先に軍事行動をした」という事実が残り、国際法上、不利になる。これは避けなければいけない。

 北方領土は4島返還を主張する。しかし、国後、択捉の2島先行返還もあり得る。国後は医療施設が充実していない。択捉は特定1社が開発をしているが、技術も建設機械も劣っている。国後では医療支援、択捉では技術支援を糸口にするなど、島によって手法を変えて近づき、主権行使の道を少しずつ開いていくことが大事だ。
 
=2011/03/19 西日本新聞=

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