西日本政経懇話会

福岡 462回 「可視化提言”抽象的だった”」在り方委員の郷原氏が講演

gouharanobuo_03.JPG 西日本政経懇話会の4月例会が6日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」の委員を務めた郷原信郎名城大教授(元長崎地検次席検事)が講演した。
 郷原氏は、検討会議が3月末に発表した提言に関して、東日本大震災の影響を考えて発表時期を遅らせるべきだった、とした上で「可視化についても、はっきりした提言を打ち出せなかった」と苦言を呈した。

 郷原氏は、検討会議が発足するきっかけになった大阪地検特捜部の証拠改ざん隠(いん)蔽(ぺい)事件について「検察は『主任検事による改ざん行為』と問題を矮(わい)小(しょう)化しているが、本質は、客観証拠と見立ての間に矛盾が生じたのに、組織として逮捕起訴を意思決定し裁判を続けた点にある」と批判した。

 取り調べの可視化の提言内容をめぐっても「最高検の指針を追認したもので、抽象的な改革の方向性を示すだけで終わってしまった」と指摘。「(会議の中で)私は被告の最初の供述内容を可視化すべきだと強く訴えた。これまでの取り調べの問題点は、検察側のストーリーに沿った供述しか調書化せず、その過程が全くみえないことにある」などと述べた。
 

=2011/04/07 西日本新聞=

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