西日本政経懇話会

筑豊 454回 「視覚効果」意識を 色彩研究家 木下氏

kinositayoriko_04.JPG 西日本政経懇話会の4月例会が13日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、色彩研究家の木下代理子さんが「ビジネスに活(い)かす色彩戦略」のテーマで講演した。要旨は次の通り。

 色は光で、エックス線などと同じ電磁波の一種だ。だから、私たちの心や体に影響を及ぼす。例えば、赤は血圧や体温を上昇させ、アドレナリンの分泌を促す。緑は心身の安定、特に視神経を癒やし、青は赤とは逆に血圧や体温を下げる効果がある。

 商品購入時に人が五感をどんな割合で使っているか調べたところ、「視覚」と答えた人が87%を占めたという調査結果がある。次いで「聴覚」7%、「触覚」3.5%、「臭覚」1.5%、「味覚」1%だった。視覚への影響を軽視すれば、商品が思うように売れず、逆に戦略的な色使いが思わぬ効果を生むことがあるという一例だ。

 実際にどんな色を使えば効果があるのか。二つの色をお薦めしたい。一つはオレンジ色。選挙の際に候補者が締めるネクタイで最も人気がある。人との心理的距離を縮め、話し掛けやすい雰囲気をつくる。もう一つはピンク。平和の象徴で、心を癒やす。不況になると、心に余裕がなくなり暗い色や濁った色を選びがちになるが、意識してこうした色を身に着けてほしい。
 

=2011/04/14 西日本新聞=

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