西日本政経懇話会

大牟田 452回 「食糧不足の恐れ、農業見直しを」丸紅経済研究所の柴田代表

sibataakio_03.JPG 西日本政経懇話会大牟田地区の4月例会が19日、大牟田市旭町のオームタガーデンホテルで開かれ、丸紅経済研究所の柴田明夫代表が「世界の食糧事情と日本の課題」と題して講演した。要旨は以下の通り。

 世界の穀物は昨年から急騰し、トウモロコシは過去最高値となった。今年はコーヒー、砂糖まで歴史的な高値に。生産量は過去最高レベルだが、消費が伸び、生産が追いつかない状況。中国が輸出国から輸入国に転じてきたのが大きい。中国は将来の不作に備え、国内で備蓄に回している。トウモロコシや小麦は国家間、エネルギー市場での争奪戦が始まる。

 日本は、恒常的に小麦などを輸入に頼っており、価格が上昇し不足傾向に陥ると、市場から調達できなくなる恐れがある。耕地、水、人、非農家を含めて地域資源を見直すことが大事。東日本大震災では、ライフラインが寸断され、食糧が入らない事態になった。太陽エネルギー産業である農業を見直し、新しい市場、産業を生み出すきっかけにしてほしい。

=2011/04/20 西日本新聞=

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