西日本政経懇話会

筑豊 455回 「危機をチャンスに」長寿企業の秘けつ語る 日本経済大 後藤教授

gotoutoshio_02.JPG 西日本政経懇話会の5月例会が23日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚であり、日本経済大の後藤俊夫教授が「不況に負けない長寿企業の秘訣(ひけつ)」と題し、講演した。要旨は次の通り。

 創業から100年以上続いている企業を「老舗企業」、同じく200年以上の企業を「長寿企業」と呼んでいる。日本には老舗企業が推定で約5万2千社あり、このうち長寿企業は3900社を超える。日本の長寿企業の多さは世界でも突出しており、世界の約7200社のうち4割以上を占める。

 東日本大震災は、国内の多くの企業に影響を与えた。だが、長寿企業は関東大震災や第2次世界大戦などの自然災害や経済環境の変化を乗り越えて存続してきた。ここに、震災後を乗り切るヒントがある。長寿企業の多くは、顧客や地域を重視し、「社会の公器」という志を持っている。岩手県の老舗しょうゆ店は、被災したにもかかわらず、在庫のしょうゆを避難所に届けたそうだ。

 危機を逆に大きなチャンスと捉えてもらいたい。あらためて構造変化や自社の強みを見極め、欠点を克服してほしい。

=2011/05/24 西日本新聞=

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