西日本政経懇話会

福岡 470回 「日本の底力を示して」 キャンベル氏が講演

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 西日本政経懇話会の1月例会が16日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、日本文学研究者で東大大学院総合文化研究科教授ロバートキャンベル氏が「外からみつめなおそう、『日本の底力』」と題し講演した。

 キャンベル氏は東日本大震災後、米国の学生たちが、秩序を保って行動する日本人に強い関心を持っていたことを紹介。「環太平洋連携協定(TPP)交渉を控え、今後も日本人の底力、精神構造が注視されるのは間違いない」と指摘した。

 さらに、江戸時代の儒学者・広瀬淡窓が詩歌を詠む際、「自分らしさ」を重視するよう若者に説いていたことなどを例に挙げ、「日本は没個性、没個人主義の文化と言われるが、全くそんなことはない」と強調。その上で「(先人の経験が)今を生きるわれわれにどんな意味を持つかを常に考えながら、それぞれの現場・社会の中で、日本の力を底の方から浮揚させてほしい」と訴えた。

=2012/1/17 西日本新聞=

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