西日本政経懇話会

北九州 461回 「"減災"の発想重要」 関西学院大学 室崎氏が講演

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 西日本政経懇話会の2月例会が16日、小倉北区のステーションホテル小倉であり、関西学院大学災害復興制度研究所長の室崎益輝(よしてる)氏が「東日本大震災に学ぶ、これからの危機管理」と題して講演した。要旨は次の通り。

 東日本大震災の被災の特徴は「巨大」「広域」「複合」。マグニチュード9.0で約200市町村が被災。津波や原発事故に加え、風評被害も起きた。想定外の事態だ。「めったに発生しないことへの対策は、後回しにしている」という反省が浮かびあがった。初動対応の遅れに課題もあった。津波情報は市民一人一人に伝わらず、薬や水もなかなか届かなかった。

 防災を考えるときのキーワードは「減災」「危機管理」「協働連携」の三つ。防げない巨大災害の場合、1人でも多くの命を救うという減災の発想が大事だ。家具の転倒防止や耐震補強、避難訓練参加など、リスクを減らすことはできる。 

(吉村次郎)

=2011/02/17 西日本新聞=

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