西日本政経懇話会

久留米 463回 「政治力問われる重大局面」 共同通信編集局長・吉田氏講演

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 西日本政経懇話会の3月例会が1日、久留米市櫛原町であり、共同通信社の吉田文和編集局長が「野田政権の行方―混迷政局を展望する」と題して講演した。要旨は次の通り。

 政治部で四半世紀取材した中でもいろんな政治的危機があったが、今直面するほど重大なものはなかったと思う。ここをどう乗り切るかは日本の政治力が問われる。

 今後の政局を占うポイントは、まず野田佳彦首相にどれだけ覚悟があり、決断を貫けるか。野田首相は消費増税を絶対やろうとしている。やれば政治家として歴史に名を残す。功名心もあるだろう。次に小沢一郎氏の動向。彼は、自民党を離党して政権を担える政党をつくるまでの塗炭の苦しみを知っている。民主党の中で闘いたいと言っているが、離党しようとする若手を止めることができなかった。党内を抑え込む力は低下している。

 総選挙は、理屈を積み重ねると秋以降とみる人が多い。しかし私は6月に重大な節目が来るとみている。消費税関連法案の見通しが4~5月に立たないと国債の格下げ要因になる。政界、経済界がそれに耐えられるか。私は決着をつけられないなら大ばか者だと思う。政治的混乱や空白を招かないためにも、今回こそは話し合い解散で円満決着しないといけない。

=2011/03/02 西日本新聞=

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