西日本政経懇話会

北九州 464回 「柔軟な自由貿易協定を」 TPP反対の鈴木氏(東大教授)講演

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 西日本政経懇話会の5月例会が16日、小倉北区のステーションホテル小倉であり、東京大大学院の鈴木宣弘教授(農業経済学)が「TPP(環太平洋連携協定)と国益」と題して講演した。要旨は以下の通り。

 政府は、国民にTPPの危険性を正確に伝えようとしていない。TPPは徹底的な規制緩和を目的としており、日本の農業や医療、食の安全は崩壊する可能性がある。
 例えば国産米は生産性が高く安価な外国産米に太刀打ちできない。コメ農家の廃業が相次ぐだろう。直接投資とサービス分野の自由化で国内産業も空洞化し、日本の雇用は減る可能性もある。
 わが国は、アジアでの経済連携を強化するべきだ。中国や韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)との自由貿易協定(FTA)の方が国内総生産(GDP)の増加率が高いという試算もある。アジアの中で柔軟かつ互恵的な協定を結ぶことこそ必要だ。 (井崎圭)

=2012/05/17 西日本新聞=

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