西日本政経懇話会

久留米 467回 「尖閣問題、毅然たる対応を」 元統幕議長・西元徹也氏が講演

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西日本政経懇話会の7月例会が11日、久留米市であり、元防衛庁統合幕僚会議議長の西元徹也氏が「日本の安全保障の現状と課題」と題して講演した。要旨は次の通り。


 北朝鮮の核開発、弾道ミサイル開発は脅威だ。米国に届く大陸間弾道弾を造り、核弾頭を載せて米国民を人質に取り、抑止力を高め、体制を生き延びさせることが最大の眼目。国際社会からどんなに非難され、制裁を受けてもやめないだろう。


 中国は「尖閣諸島は核心的利益」と言っている。過去の行動から推測するに、例えば台風シーズンに大量に漁船をよこし、避難名目で尖閣諸島に上陸、「生命財産を守る」と海軍が出てきて既成事実をつくり実効支配する。これが中国の手法だ。こうなると自衛隊は使えず海上保安庁に依存せざるを得ない。法律的な穴がある。いずれにしても中国の不法な行動に対しては毅然(きぜん)たる態度で対応することが鍵だと考える。


 日本の安全保障・防衛の最大課題は北朝鮮、中国とどう向き合うかにある。南西諸島の防衛体制、弾道ミサイル防衛体制、平素における訓練演習といった動的防衛力の充実強化とともに、日米同盟の深化が不可欠だ。

=2012/07/12 西日本新聞=

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