西日本政経懇話会

北九州467回 「年内に総選挙」 / 政治アナリスト・伊藤氏が講演

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西日本政経懇話会の9月例会が5日、小倉北区のステーションホテル小倉であり、政治アナリストの伊藤惇夫氏が「流動化する日本政治~その行方と課題は?」と題し講演した。要旨は次の通り。

 民主党代表選は野田佳彦首相の再選の可能性が高いが、細野豪志環境相も有力候補となるかもしれない。自民党総裁選は乱立模様だが、谷垣禎一総裁は出馬断念も否定できず、石原伸晃幹事長、石破茂元政調会長、安倍晋三元首相の3人の争いになるだろう。

 衆院選の時期は、野田首相が党代表に再選されれば、10月中旬以降の臨時国会で公債発行特例法案などを処理し、11月上旬までに解散して年内総選挙の可能性が高い。永田町では完全に「解散風」が吹いている。野田首相以外が代表になれば先延ばしの可能性もある。

 総選挙で民主、自民とも単独過半数は取れない。次期政権の姿は誰にも分からないが、①民自公の3党連立②自公と大阪維新の会による連立③自公と維新、民主の一部による連立―など5パターンが考えられる。いずれにしても、かなりの議席を獲得するのは維新。選挙後の動向に最も影響を与えるだろう。

 維新を率いる橋下徹大阪市長はしたたか。どの政党と組むか、冷静に分析した上で最後に判断するはず。全国の県庁所在地の選挙区を中心に3桁の候補者を立てるのは間違いないだろう。ただ国会議員として適性ある候補者を選べるかどうか、その責任は大きい。

 私たちも「橋下氏がいるから」という理由では投票すべきではない。小泉チルドレン、小沢チルドレンと過去を振り返りつつ「橋下ベビーズ」が将来どうなるのかを考えて、投票行動しなければならないだろう。

=2012/9/6 西日本新聞=

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